第2回は平野へのインタビューをお届けします。
- 大学で部活動に入るきっかけになった経験
- 部活動に取り組んできた思い
- 彼の考えるUNIFUNDの本来の可能性
など、彼の想いを取り上げます。
ぜひ最後までご覧ください!
経歴
1999年兵庫県出身。兵庫県立姫路西高校、京都大学医学部人間健康科学科を卒業。
小学2年から野球をやり始め、現在も社会人のクラブチームでプレーする。大学4年次には京大野球部のデータ班長を務め、選手と並行してデータの側面からもチームを支えた。
現在は京都大学大学院医学研究科にて研究を進める傍らUNIFUNDの学生連携部長として活動中。
バックグラウンドについて
Q.なぜ大学で部活動に入ったんですか?
A.憧れた姿に向かって、打ち込みたかったからです。
高校の頃、京大の野球部の試合を見る機会があったんです。京大はほかの私立大学と同じリーグに所属しているので、相手はめちゃくちゃ強いんです。甲子園で優勝したとか大阪桐蔭のレギュラー メンバーがおったりしてるところなんですよ。
そんな相手と、互角に戦ってる先輩の姿を見た、見てしまったんです。
憧れました。単純ですけど。
かっこいいなって。
それと同時に、自分も何か目標を持って、それに向かって「打ち込む」大学生活を過ごしたいなと思いました。
加えて、自分は浪人してたんですけど、その時にどんな大学生活にしようかなって思うことが多かったんですよ。その時に、ただただ漠然と大学生活を過ごすんじゃなくて、やっぱ自分の好きな何かに打ち込む環境があればいいなと思って。その環境を求めました。
環境と憧れ。僕が大学部活動に入った理由はこの2つの理由ですね。
Q.大学部活動の魅力はなんですか?
A.一人一人がそれぞれの役割で輝けるところだと思います。
振り返ってみると、部員それぞれが選手だったり、運営の役割だったり、いろんな役割で活躍できる環境がありましたね。
ただ、自分がやってる時に感じてた魅力としては、打ち込める環境っていうのと、もう1つは、仲間の存在も大きかったですね。国公立の部活動に入る人って、考えることが得意な人たちなので、そういう人たちと、その競技について対話できるっていうのが魅力だったかなと思ってます。
部活動してたときは、しんどいな、とか、楽しいな、とかいろんな感情を動かしてやっていたんですけど、後から思うにはやっぱり結果が出るかどうかわからないことに対して一心不乱に努力することを学ぶことができたかなと考えてます 。
Q.大学部活動と高校部活動の違いは?
A.周囲のレベルの高さと、自由度の高さです。
一人一人が輝けるっていう所はやっぱり大きいんだけど、大学部活動には、お金だったり、指導者だったり、高校の時には学校から与えられていたリソースがない。強豪の大学チームには資金も選手も揃っているところもあるんですが、そこと戦わなければならないんです。
だからこそ自分たちで工夫して色々とやらないといけない状況に、良くも悪くもあるんです。
自分たちで考えて、結果を目指して努力しなきゃいけないんです。
例えば自分が部にいたときは、データ班長っていうのを務めてたんですけども 、対戦相手のデータを調べて、活用して試合に活かすということをしていました。そんな活動に取り組んでる高校は多くはありません。特定の高校ではやってるけどもほとんどはやってません。でも、大学では当たり前のようにどのチームも取り組んでいて、高いレベルで野球に向き合っています。そんなチームと戦うんです。
追加で、個人的には硬式野球部に限ったことかもしれないけど、高校時代にはチームの主力でした、みたいなやつが集まってて。それこそ「私学をぶっ倒す」みたいな そういう心意気で入ってきてるやつが多くてシンプルに面白かったです。
血の気が多いというか、、なんて言うんかな。やる気に満ち溢れてて、実際に努力量もすごかったですし。
時にはぶつかることもあったけどそれだけ本気で打ち込んでたからかなって思います。
Q.大学部活動にはどんなモチベーションで取り組んでいましたか?
A.1、2回生の頃は自分のために、上の回生になるとチームのために取り組んでいました。
下回生(1、2回生)の頃は、とりあえず試合に出たいなと思ってやってて自分のことしか考えてなかったですね。どうやったら上手くなれるかっていうことをベースに自分なりに考えて、練習に取り組んでました。それが上回生になって、特に3回生の終わりから4回生にかけては、自分のことは当たり前ですけどやっぱチームの目標が大事になってきました。チーム全体の目標として、リーグで優勝するっていう目標があったので、その達成に向けて取り組んでいました。
まずは個人の目標でやっぱ試合に出たい、活躍したいっていうのが強くあって、それに向かって頑張ってたけど、実際3、 4回生になるとチャンスもそんなに多くなくて。
ただ、このままでは終われないなっていう決意が出てきました。個人の目標がたとえ難しくても、チームのために貢献したいなっていう思いが強くなりましたね。
個人の目標が難しそうなときに、諦める選択肢もあったと思うんですけど、続けようと思ったのには大きな理由があったんです。
僕が2回生の頃にちょうど2つ上の先輩がリーグで京大の中で歴代最高の6チーム中4位になったんですね。これ結構すごいことなんですよ。
その時に感じたのが、試合に出てる出てないに関わらず、先輩方がチームのために、一つの目標に向かって行動を起こして取り組んでたなっていうことです。
強いチームっていうのは、主力もそうやし出れない人がどれだけ頑張るかによって変わってくるんだなっていうのを目の当たりにしました。
それを僕たちの代だけじゃなくて、下の台にも受け継いでいきたいなっていう思いが芽生えたんです。諦めるって選択肢もあったけど、僕は諦めずにやっぱチームのために少しでも自分のできることをやろうかなと思いました。
Q.大学部活動を一言で表すとどうなりますか?
A.「ちっちゃくした京都大学」で笑
難しいな。思ってたのはちっちゃくした京都大学って感じですかね?
京大はやっぱりそれぞれの分野の専門家が枝が伸ばして、光を求めて伸ばしていっている。 その得たものをチームに還元して、結果を求めていく、みたいなイメージ。それこそ京大の校章にもあるクスノキにも似てるかも。それぞれが枝を伸ばして、光を求めて。根の役割をする奴もいれば、幹の役割をする奴もいる。どのパートも重要で、どれが欠けても生きていけない、みたいな。
Q.UNIFUNDにジョインした理由を教えてください。
A.心残りと課題意識です。あとは事業が面白そうだったからです。
部活動をやりながらももっとできたんじゃないかっていう心残りがちょっとあったっていうのと、もう1つはOB になった瞬間に、すごくお金をせがまれるみたいなところがあって、自立のサポートみたいなのができないかなって思ってました。もちろん、院生から卒業して社会人になればお金も出そうと思うんだけど、もっと賢い方法で集める方法があるはずだっていうのは常々感じてました。
引退してからすごくいい活動をしてる酒井を見て、俺もなんか野球部に還元できることが少しでもあればっていうところが モチベーションになって、ジョインにさせていただきました。
それこそ、就職活動をちょうどしてた時期だったんだけど、自分は結構安定志向みたいなのがあるからやっぱベンチャーってよりも大手に行こうかなって考えて、実際そうしました。でも、ベンチャーに興味がないわけではなくて、本当はやってみたいけどちょっと自分の実力的には自信がないなと感じてました。そういう意味ではすごくいい機会だなと思いました。活動自体に興味あった前提で、ですけどね。
Q.UNIFUNDを一言で表すと?
A.国公立部活動のゲームチェンジャーだと思ってます。
活動、特に国公立部活動のゲームチェンジャーだと思ってて、やってる活動っていうのが正直めちゃくちゃハードルの高いことをやってると思います。
私たちは、スポンサー獲得のサポート1つにしても、スポンサー契約の先にある社会的な意義を考えて動いてます。代表の酒井の思いが日本をリードする人材の育成っていうところもあるというのも特徴的です。
UNIFUNDが支援し、伴走するのは、大学生のうちから日本をリードするような意識が生まれるような活動です。いずれは彼ら彼女ら全員が社会人となるのですが、それぞれの組織をリードして、今まで以上に多様な価値を作り出してくれると思います。今までは、東大京大とかの部活動を卒業した人が、大手に入ってそこで上り詰めていくっていうモデルはあったと思うけど、大手に限らず、どこに行っても価値を創造できる人が増えればいいなと思ってます。
それが引いては日本の発展につながるんじゃないかな、という希望的な観測もあって、ゲームチェンジャーと言っておきます。
Q.最後に一言、お願いします!
これからこの組織にできるだけいい形で関わって、とりあえず学生のうちにできるだけやって、その後はまだ考えてないけど社会人になっても何らかの形で携われていけばいいなと考えてます。
(インタビュアー:石川聡一郎)
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次回は、京大ラグビー部OBで、現在運営メンバーの有本昴平のインタビュー記事を掲載します!